書評 2021 10月
こんにちは。べるです。
いや、最近はべるじゃないかもしれません。なぜなら予見していたとおり「そう」呼ばれることが激減したからです。今の「僕」は別の名前に近いと思います。人からどう呼ばれようと自分の名前が変わらない人もいるかも知れませんが、僕はかんたんに流されるというか流されることを選択しているのでそうなります。本名は変わらないじゃーんとかいう話ではないです。呼ばれ方は存在と関係性を規定しうると思っています。
さて。
前回書評を書いたら案外反響があって嬉しかったので、前回書こうと思って忘れていた本や、新たに読んだ本の書評を書いていきたいと思います。
- ぼくらの七日間戦争
- AWSではじめるインフラ構築入門 安全で堅牢な本番環境のつくり方
- プリズナートレーニング
- いつも「時間がない」あなたに 欠乏の行動経済学 (早川書房)
- 自分いじめの呪いを解く本 毎日がラクになる心のクセづけ40
- あとがき
ぼくらの七日間戦争
さすがに現世で生きてたら一度は聞いたことあると思います。シリーズ化もされてますし、アニメ化も実写化もされてます。実は触れるのは初めてでした。小説ってあんま聞かないなと思って読んでみました。
中学生特有の大人への反抗期というか、いい感じに人が入り乱れて雰囲気を作っていく感じが好きです。この子達は中学生で自分なりの強み(体力とか、計算が早いとか、工作が得意とか、コネがあるから情報を集めてくるとか)を活かして生きているのがなんだか羨ましいなと感じました。親や教師が一方的に説き伏せようとすればするほど反抗していく感じはとても楽しかったです。あと単純に立てこもるのは男子、情報収集は女子というふうに目的に対して協力関係をもちつつそれぞれが物語を進んでいく感じがとても好きです。それぞれがそれぞれなりに不満を持ってるんですよね。
中学生なりの心情に感情移入して読めるかが楽しめるかの鍵だと思います。僕はまだできました。
AWSではじめるインフラ構築入門 安全で堅牢な本番環境のつくり方
業務でこの辺を使っている人なのですが、AWSが何もわからなかったのでDMMの70%OFFセールで衝動買いしておいた本でした。結論から言うと僕のレベルにはちょうどよかったです。目次を見てもらえればわかるんですが、まず入り口として抑えておきたいサービスとしては十分なラインナップで、それぞれが手を動かしながら学べるようになっています。とてもおすすめです。公式のドキュメントだけを読んでなんとかできちゃうような人には要らない(低い)レベルだと思います。僕はこういう入門書があったほうがありがたいタイプです。
プリズナートレーニング
強くなりたいなーと思って同じくDMMのセールで衝動買いしました。筋トレ自体は続かなかった(昼休みにリングフィットを毎日やる習慣に取って代わられた)のですが、自重トレ+αで人間の体がここまで鍛えられるということがすごい発見でした。スクワットとかの基礎的なトレーニングが6種類(たしか)、10段階のレベルに分かれて載っています。それぞれのトレーニングについてモノクロですが写真と文で説明があるのでやり方が分からなくて挫折、みたいなのはないです。一つのレベルが十分にできるようになったら初めて次のレベルに行けるそうです。あとメンタル面的な記述も好みでした。
少し文の癖が強いので嫌いな人もいるかも。
いつも「時間がない」あなたに 欠乏の行動経済学 (早川書房)
なんか最近時間がないな、と思って読み始めました。本当は自己啓発的な話が書いてあってそれを吸って気持ちよくなることを期待していたのですが、がっっっっっっつり行動経済学の専門家による理論詰めの本でした。
あっさり塩ラーメンを頼んだらこってり豚骨ラーメンが来た感じです。
人間の頭に巣食う「欠乏」という概念の解説に始まり、忙しい人(時間の欠乏)と「貧乏人」(お金の欠乏)、その他様々なものの欠乏をテーマに扱った本でした。トンネリングやスラック、処理能力といった概念もとても見に覚えのあるエピソードとともに解説されていて、こういうことを認識しておくことが欠乏から抜け出す第一歩なのかなと思いました。最近仕事を時間で区切っていて、どうもうまくいく日と行かない日があるなと思っていましたが、処理能力が日によって、またその日の行動によって変化するので仕方なかったんだなと腹落ちした感じです。
あとこの人達も時間がなかったのか、若干まとまりがない印象も受けました。でも解説している概念や内容は一見の価値ありでした。
自分いじめの呪いを解く本 毎日がラクになる心のクセづけ40
前の本と同じ動機で買った本ですが、なんかこっちは逆に薄すぎた感じでした。
塩ラーメンを頼んだらお湯が来た感じ。
とはいえ、心のクセづけというタイトルのキーワードにはとても共感しました。内容としては40個の事例でケーススタディというか、こういう出来事があったときこう思っていませんか?→原因はこれです。こういう行動することで上向きになるかもしれませんよ。みたいなのが続いています。見開き2ページにまとまっているのでとても一つ一つは読みやすいですよ。こうやって自己認識を変えていくのが第一歩なんだなと痛感しました。どの本でもそんなような事が書いてあるだけっちゃだけなんでしょうけど、読まなくても良かったとは思わないんですよね。それぞれで扱ってる事例や切り口が違うし、そういう本が必要な精神状態のときも往々にしてあるので。本を買って読むことで治るなら安いものです。心のビタミン剤みたいな感じですかね。
あとがき
期待してた「塩ラーメン」の濃度のものに出会えてません。まあいいや。
なんかたくさん読んでるみたいですが最初の三冊は過去に読んだやつなので実質半分の三冊しか読んでません。まだ読みかけの書いてないやつもあるけど。というか本を読むときはゲームをやったりその他のアクティビティをやる閾値を活動エネルギーが超えなかったときにしかたなく読んでます。
本当はprime videoの攻殻機動隊見たいなとか思ってます。あと小説書いてみたいし、曲も書きたい。どうやら僕は3歳からピアノを習わされていたせいで耳はできてしまっているようなので、新しい楽器をインストールするのも面白いかもしれません。ドラムとかギターとか。
でも本を読んであれこれ考えたり実践するのも面白いし、こういうアウトプットの習慣大事なので(仕事でもまだまだインプットが多いため)気が向いたらまた書いていきたいと思います。