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徒然なるままに.

初心を忘れた瞬間、我々は「わからない」の沼に放流される

ぽよ。

 

誰でも最初は初心者な訳です。生きることも、喋るのも、歩くのも、自転車だって。

そしてそれは、創作スキルにおいても同様です。

よく、「楽器やったことないから」という理由で作曲に手を出さなかったり、「絵の才能がないから」という理由でお絵かきをしなかったりする人がいます。

別にそういう生き方でもいいと思うんですけど、僕は勿体無いなと思います。

それって、セーブデータ作る前からこのゲームはやらないって決めてるようなもんじゃないですか。別に一回やって見てからセンスがないのを確認するってのも僕は全く無駄な行為ではないと思うんですよね。そして、そういうことが体力のあるうちにできるのって「今」だと思うんです。

僕は、一つのことを深める、というのがすごく苦手な人間です。人より特に秀でたもの、というものがありません。長く細く続けることがわずかにできるだけです。それも成長というよりは、マイナスをゼロにするのでやっとという感じです。しかもそういうスキルも少しずつ他の雑務によって挫折、中断されつつあり、自分にあるものは何もないのではないか、という気さえします。

悪いけど謙遜じゃないんだよな。認めてくれる、褒めてくれる、支えてくれる人は嬉しいけれど。

なので、広く浅くいろんな分野を見て、組み合わせる、という力を磨こうと決めました。また、初心者と中級者の橋渡しとして、「教える」ということに重点を置いて生きて来ました。その結果、まあ周りから見たらそこそこ満足のいく生き方はできているんじゃないかな、と思います。他人の目を気にして生きている節はあるのですが、それ以上に「客観的に見て」みたいな意味合いを持たせたかったのでこういう書き方をしました。

不満がないと言ったら嘘になりますけど。まあみんなそうだよね。

 組み合わせは掛け算なので、その力はすごいものになる!と信じて。

 

さて、本題です。

「教える」ということを念頭に置いた時、よく「初心者のわからない」がわからない、ということが多発します。これはなぜかについて、考えてみましょう。

ある場所で教えられる(受身)側である初心者がつまづいたとします。例はなんでもいいんですけど、例えばプログラミングとします。

教える側であるあなたは、なぜわからないかを理解しようとします。しかしわかりません。なぜでしょう。

他の場合はあるかと思いますが、大別すると次の二つに分けられるのではないか、と思います。

  1. 自分がつまづかなかった

  2. 自分はつまづいたが、つまづいた時の経験、感情を忘れている

1.の場合については、これはもうどうしようもないですね。だってわかるものはわかるしわからないものはわからないわけです。解を提示してあげるのは簡単ですが、なぜ理解できなかったのか、というお気持ちを理解するのはこれはもう不可能なわけです。

2.の場合は、心がけ次第で教え方に変化をもたらすことができるのではないでしょうか、というのが今回の問題提起な訳です。

だいたい、その時にどうやって解決したか、解決できなかったか、がここに強い影響を及ぼしているような気がします。大きく分けて2つ、細かく分けて4つになる気がします。

2-1-1. 自分で調べて考えてみて、わかった。

おめでとうございます。これが自然にできる人はどんどん成長していくんですよね。才能やセンスがある、と言っても過言ではないでしょう(?)

調べる力、考える力、ポイントや要点を見つける力、あたりでしょうか。一朝一夕につくものでもありませんし、分野にもよると思います。個人差もあります。

 2-1-2. 自分で調べて考えてみて、その時はわからなかった。

その時は、というのがポイントな訳ですが。わからないまま先に進む、というのも実は重要なスキルだったりします。これは本題からは外れますが、みんながつまづかないようなところで疑問を持つ人は重要とか言われますけど、成長スピードを阻害するわけで最初のうちは害悪にしか感じないわけです。事実そういう面がないわけではないです。だから、我々はあとで戻ってきた時にわかるかもしれない、と信じて先に進まなければいけない時があるわけです。

2-2-1. 人に聞いて、わかった

ギリセーフですね。環境に恵まれました。もちろん、調べた上で、という前提条件はつくような気がしますが。ここでつまづかなかったあなたは本当に幸運です。そのことを自覚すべきなんだよな。

2-2-2. 人に聞いて、その時はわからなかった

はっきり言って詰みパターンですね。挫折の典型例でしょう。これは環境が悪かったか、いわゆる才能やスキルがなかったんですね。あきらめましょう。

まあこの時点でわかる通り、人に聞く時点で向いてない、みたいなところは正直あります。僕はそのパターンです。

 

僕なりの創作スキルの上達の方程式は

時間 * モチベ * 体力 * 金

だと思ってます。もちろん無課金でめっちゃすごいもの作る人もいるので、例外はあるんですが、だいたいはこれに当てはまるんじゃないかな。

 

別に僕だって気をつければ煽らない話し方だってできるんですよ?でも人の気持ちを煽った方が結局その人の成長って早いんですよ。あと楽しい。

 

だから僕は、初心者の気持ちを忘れないように、今日も新たなことに挑戦しようと思います。