velengel++

徒然なるままに.

書評 2023 part1

こんにちは。べるです。

この記事は 

adventar.org

の9日目の記事です。

 

一週間遅刻w

 

みす52代の内輪として始めてきたこのアドカレもついにいろんな人がいなくなり、コーヒーがおいしいのになぜかいつもすいてる隠れ家のカフェ的な感じになってきましたね。

毎年恒例、今年読んだ本とその感想を書いていきます。長かったら2つとか3つとかに分けます。

楽器の重ね方がイチからわかる! 実践! やさしく学べる オーケストラアレンジ

相変わらず趣味のDTMは続けています。その中で弦楽器の重ね方が分からなかったので買いました。めっちゃわかりやすかったです。吹奏楽系の楽器も書いてあったので、もし自分が吹奏楽部とかに所属してたらこの辺を体で覚えてたんだろうなーと思います(まあ概して吹奏楽部ってきついのであんまりあり得ないifですが)

社会人になると本腰をいれて曲を作るのが数か月ぶり、とかが普通に起こりうるので、毎回リハビリというかウォーミングアップが必要になります。そういう時に、こういう本を一冊読んだり、好きな曲の好きな部分だけ耳コピしてみるとかはかなり有効に働きます。シンプルに楽器の知識がつくのは楽しいです。デメリットは世の中の曲から得られる情報量が多くなってしまってあんまたくさん聞けなくなる感じですかね。度の強いメガネをかけた時の感覚と近いと思います。

 

教養としての宗教入門 基礎から学べる信仰と文化 (中公新書)

宗教に入門したかったので買いました。というのは嘘でw

velengel.hatenablog.com

過去のこの記事で触れた作詞少女って本の参考文献に書かれていたので買って読んでみました。社会、文化レベルで人ってどう考えてるのかなーみたいなやつですね。内容としては神と仏の違いとかそれぞれの〇〇教について起源とか書いてありました。

結果、そういう社会や文化的な語り口にあんま慣れてなかったのであんま頭に入ってこなかったです。教養というか知識が欲しいねという気持ちに。

 

営業と詐欺のあいだ

世の中には2種類の人間がいます。お金を奪う人と奪われる人です。みたいなところから話が始まります。

結構面白くて読みやすかったです。結局は意識的に選択するというか、お金を衝動に任せて使うのではなく気持ちよく奪われるのが大事なのかなというのは共感するところでした。

その他、営業のテクニック的なところからのエピソードの話も面白かったです。

自分はなんというか、教科書的な背景から説明されるのがとても苦手で、エピソードとその感想、そのあと実はこんな背景!みたいな感じで説明してもらえるとスッと入ってきていいんだよなと思います。あまりにもビジネス的なコミュニケーションに慣れすぎた結果でしょうか?w

 

ヤフーの1on1―――部下を成長させるコミュニケーションの技法

これ、実は続編があってそっちを最初に読んでました。アニメ見始めてみたら2期だったみたいな感じ。伏線回収のために1冊目を読みました。今もう一回読みたいなと思いますね。

そもそもの問題意識としては、なんというか1on1があんま身になってないなという感じがあったので、それをなんとかして自分の中で落としどころを見つけたくていろいろ模索していた感じです。話がかみ合っていないほうの例が本当に身に覚えのありすぎるところすぎて首がもげるくらいうなずきながら読んでました。

 

VTuberスタイル 2023年2月号

そらちゃんが良かったので買いました。世の中にはいろんな有象無象のVtuberがいるんだなーという気持ちになりました。4月に行ったニコニコ超会議Vtuber fes 2023も含めて、今年はこの辺の見識を広げることには成功したようです。

雑誌って現代における最後の興味を広げるツールなのかなと思ってます。手軽に読める値段だし、ある程度まとまっていろんな情報が載ってて、かつ自分の興味が向かなかったところも読んでみようかなという気になれるデザインというか。

最近自分が研究室にいた時に比べて加速度的に情報環世界というかフィルターバブルが進んでいるので、この辺をいい感じに壊してくれるツールや機会は積極的に取り入れていこうかなと思います。

後その時代のアーカイブというかスナップショットとしてもいいですよね。この時代はこういう風に言われてたんだ~~みたいな。

なんとここまで全部1月です。すごいペースで読んでるね、本。

エンタテインメントの作り方 売れる小説はこう書く (角川新書)

売れる小説が書いてみたかったので買いました。(ではなく、作詞少女の参考文献だったと思います)

やっぱアイデアは日々常々見つけていかないとな~~という感じです。世の中には物語を伝えるいろんな媒体がありますが、その中での小説を掘り下げるのにとても面白い本でした。

自分にはまだキャラクターだったり世界観を掘り下げたり作る力が足りないなーと思います。こういうのって何をすれば身につくんだろう。自分の好きなものを掘り下げて言語化とかしていけばいいのかな。でもそれは結果系の分析であって原因系の分析ではない気もする。うーん。難しいね。

 

なるほどデザイン

割と昔から、それこそ研究室時代から存在は知っていましたが、微妙にデザインに興味がわかなくて手が伸びませんでした。

スマホだとみにくかったのでタブレットか紙の書籍で読むのがおすすめです。

レシピみたいな一つのモチーフをいろんな目的によっていろんなデザインにし直した具体例を見せた後、デザイナーの七つ道具みたいな感じで書いてくれてるのでとてもスッと入ってきました。実践の機会があるといいですね。

 

1行バカ売れ

キャッチコピーのつくり方というとすごく俗になっちゃうんですが、「しずるを売る」という考え方がとても参考になりました。どの分野でも使える考え方だとは思うので、普通にサクサク読めたしおすすめです。

これも作詞少女のおすすめ書籍でしたが、このころ営業ってなんなんだろうな、みたいな漠然とした疑問を持ちながら読んでいた気がします。

自分は作ることにも売ることにもそんなに興味はないです。まあエンジニアですし曲も作ってるので創作してるじゃん!と言われたらそうなんですが、頻度も少ないですしどちらかというと作らないと呪いから解放されないので仕方なく絞り出してるみたいなモチベで作ることが多いです。もちろん、やってるときは楽しんでますがw

まああとはユーザーとしてコンテンツをより良く味わうために、作り手側の気持ちを忘れないようにするみたいな、主軸は消費側にある気がしますね。ただ、純度100%の消費者になりたくない(想像力が欠如するので)みたいなマイナスモチベでも動いてます。

ただ、一回は興味を持ってちゃんとやってみるのが大事なんだよなあとは思うので、とりあえず知識をつけたりエピソードを読んで学んでる感じですね。あと電車の中が暇で電波も悪いので、ゲームやるより本読むほうがはかどるっていう環境要因もあります。

 

かがみの孤城

去年の12月、つまりちょうど1年前くらいに見た映画で、小説でも補完したいなと思ったので衝動買いしました。面白いというよりはしみ込んでくるような良さがあります。辻村深月はたぶん小学生~中学生くらいから好きだったので、まだこれを楽しめる年でよかったという気持ちです。

人生のステージが進んで話が合わなくなった人が周りに少しずつ表れているので、「人生」って感じです。

中学受験の塾で読んだ物語文が良すぎてどうしても忘れられなくて、中高の図書館で再会したときに辻村深月だったのは運命の再会って感じがしましたね。

 

動画大全

これからはショート動画の時代だ!みたいな、言葉強めの本でした。大全とかいう割には全然だと思います。全然記憶にも残ってないし。

あと顔出ししろみたいな圧もありました。まあたぶん刺さる人には刺さるんじゃないかな。知らんけど。顔がアイコンというかアイデンティティになっていくのはまあわからんでもないですが、終始思想が合わないなあーという気持ちで読んでました。

コンテンツで語ってほしいと思うのって前時代的なんでしょうかね。

 

シン・営業力

これも営業関連のお話ですね。どうやって営業マンで成長していったか、みたいな話がちゃんと書いてあって、勉強になったし楽しく読めました。エピソードとまとめの言葉の比率がちょうどいい感じです。

人はよく知ってる人を信頼するから買いたくなる、みたいな一見当たり前だけどなるほどーみたいな言葉が説得力をもって書かれてるのでとても勉強になりました。

 

プログラマー

優れたプログラマーになりたかったので買いました。

認知負荷が課題内在性、外在性、あともう一つなんかに分かれて説明されてたのがとても腑に落ちました。研究室時代に教授から自分の書いた資料に対して「認知負荷が高いね」って言われて全く読んでもらえず特にその言葉の説明もなかったのでキレそうになった記憶がありましたが、今思うとまあ間違ったことは言われてなかったと思います。

なんか進まないタスクとか、理解の進まない事柄があったときに、「これはなんで難しいんだろう?」というのを分解するのに役立つ話かなと思います。そもそも内容が難しいのか、知識がないのか、体裁が整ってなくて表現が悪いのか。みたいな。

 

そろそろ長くなってきたので後半に続きます。