生存報告+営業
この記事は、
みす老人会 Advent Calendar 2022 - Adventar
5日目の記事です。
みなさん、お久しぶりです。52代のべるです。
仕事は社会人二年目、エンジニアやってます。作曲も趣味で細々と続けています。
今回はとあるボカロPさんの営業をしたいと思います。
この方は今年の春と秋のボカコレに曲を出したようです。今日はその中で、秋のボカコレに出した方の曲について、書いていこうと思います。ここからはラムイールさん視点で書いていきます。
こういうのは体裁(ていさい)が大事なんですよね。名は体(てい)を表す。
作品
さて。
とりあえずまずは動画見てみてください。
フルコーラスなので長くて飽きたらお茶でも飲みながら聞いてくださいね。
最近の人はコンテンツ飽和すぎて長い動画を見てられないらしいです。別に僕もそうですが。
感謝コーナー
聞いてくれてありがとうございます!コメントお待ちしてます。
二回目は音だけ聞きながらこの下を読んでもらってもいいですよ
願い
一般に、作品の良いところ、もしくは苦労したところをわざわざ説明するのは野暮とされます。クリエイターたるもの、作ったモノで語れ、というのは至極もっともだなあと思います。
ですが、同時に作品というものはその時点での自分(たち)のスナップショットでもあります。そこで苦労したことや努力したこと、それ自体は作品の価値にはつながっていないかもしれませんが、それを言語として残しておくことに価値はあります。
人間は振り返らないと変化から得られる気づきや学びをモノにできないからです。
振り返るためには、前述のようなスナップショットが必要なわけです。それに付随する記憶や想い、それらは記録しておかないとすぐに消えてしまったり、忘れてしまう儚いものです。そういうものを、僕は今からこの下に書いていこうと思います。
挑戦
今回の曲では、主に4つの大きな(もしくは初めての)挑戦をしました。
- ドラムの打ち込み
- 歌詞
- フルコーラス
- ハモリ
順に詳しく見ていきます。
ドラムの打ち込み
前回の曲ではドラムはイントロとアウトロにしかつけませんでした。それはドラムがよく分かっていなかったからです。基本が、という意味でもそうですし、この曲に合うビートという意味でもつかめていませんでした。
ですが、ドラムを自分でも叩いていくうちに、レッスンでもやったコンピングという型を知ることで、それを自分の曲に適用できるようになりました。
DTM上達の近道は、個人的には楽器触ってみることだと思います。
小ネタ的なとこでいえば、ドラムソロのところと基本のところでドラムの楽器は分けています(Mixに渡すときは結局ハイハットやスネアもトラックばらしたんですが、そういうことではなく2種類の楽器を使っているという意味です)。
ドラムソロのところはsingsingsing聞いたことある人ならピンと来てしまうかも?
本当は音選びの時に、「このドラムのスネアとそのドラムのキックとあのシンバルが欲しいんだよな~~」みたいなところに無限に悩んでいました。ですが、社会人なので時間的制約があり、ある程度のところでキメることにしました。
音を決め、ビートを決め、強弱や変化をつけてメリハリを出す。あとは人に聞かせながら調整していきました。基本ですね。この流れに乗れればあとはどれだけ時間が確保できるか問題になります。
今回は最初の時点で結構ハマっていたので試行錯誤!!!という感じではありませんでしたが。
歌詞
別に前回もついてたっちゃあついてたんですが、前回はただの音数に言葉当てはめパズルをしていただけでした。
そういう側面がないとは言いませんが、基本は入れ込みたい想いや願いがあって、それをリズムや韻、グルーヴに乗せて歌い上げる、というのが歌詞作りの基本です。
とどのつまり、歌ってみて、いいかどうかを判断するべきなんですよね。「ん」とか「う」とかの口がすぼまる音を伸ばす音にあてちゃうと歌詞も曲も死にます。ほんとにわかってなかった。
もちろん例外はありますよ?
ちなみにこの辺の基礎は僕は本を買って読むことで学びました。
参考:
えぐいことも割と書いてましたが、お勉強にはなりました。実際歌詞に活かすことできたわけですしね。僕には向いてました、というだけの話です。
一番を書いて息切れする人が多い、とかね。書き方としてはサビとか伝えたいことをまずフルコーラス分書いて、そこに対応するべきものを書いていくべきなんですよね。
あと、歌詞決めはやったことない人が想像するよりよっぽど難しいです。いい感じの歌詞を作るには、という話ですけど。
フルコーラス
実は自分はフルコーラス、3~4分になる曲を書いたことがほとんどありませんでした。単純に疲れますし、長いからチェックするところも増えますし。現代人は長い曲聞かなくなってるのはマジでその通りだと思いますし、なによりフルコーラスに込めたいほどの願いが自分の中になかったというのもあります。
後から考えてみると、なかったというより、あったけどそれを抱え続ける覚悟やキャパがなかった、だったり言語化や何らかの表現として消化する努力、技術不足のほうが近かったかなという感じですね。
展開は
A→B→間奏→A→B→間奏→(転調)A→B
みたいな感じです。実はA→Bに行くところにA'という1オク下がる(1オクターブ下がるってことです)ところがあって、そこが対比になってます。転調前もそうなってるので、曲全体で見た時も、1コーラスで見た時も、同じ構造になっているというきれいなフラクタル構造になっていますね。
何言ってるか分からなかったらごめんなさい。歌詞決めの色分けしたスプシ貼っておきますね。黄黄青黄の構造のフラクタルってことです。
ハモリ
MixのTanishiくんに「ハモリつけてみたらボーカル部分厚み出ると思いますよ!」と言われて、つけ始めたやつです。期限は残り2週間切ってたあたりで、使える土日は3日くらいだったと思います。思ってた数倍面倒で大変でした。
コードつけるのは小節ごとだったり、あっても拍に合わせてくらいで、ハモリに比べると割と粗いです。それでも十分苦労するんですけどね!?
ですが、メロディーは一音一音結局合わせていかないと満足するものができません。最低限のものもできません。
動画制作でいうと1フレームずつ絵を当てていくようなものですね。結局創作はどこかでこういう地味な作業が挟まるものです。
巷のYoutubeのアドバイスとかでよく見る「とりあえず3度ずらしてつけておけばいい」みたいなのは真っ赤な嘘なので早晩滅びてほしいなと思いました。
ボカロの調声とかにもまだ時間使いたかったのですが、音の厚みもそこそこに大事(というかその時の自分が一番課題に感じていた部分だった)ので、そっちに時間を割くことにしました。
家に電子ピアノがあるのですが、それで一音一音音を確かめて、スケールが飛び出てないか確認。実際に打ち込んでみて、ボカロってピッチ調整しないと微妙な響きになるので合わせつつ、かといって他と明らかに飛び出させても浮くので、ほどほどに。みたいなのをフルコーラス分全部やりました。はー。
大変でしたが、結局足りないピースとしては埋められたのでよしとしました。
挑戦のまとめ
DTM長くやってると「あれ、前回のほうがここはうまくできたな」みたいなのがたびたび発生するのですが、今回のモノポルダムは過去一でうまくできたと自信持って言える作品になりました。えてしてそういうのは自己紹介みたいな作品になりがちですね。
最近思ってることや感じたことが結局表に出てくるので。
僕は小さいころから楽器をやっていた(ピアノ20年~)タイプの人間なので、ある程度理論で学ばなければいけないところを感覚でスキップしてきました。ですが、ドラムでビートの基礎を(文字通り)体に叩き込んで、本とかも読みつつ足りないところを補完していく動きができたのは良かったかなと思いました。感覚で分からないなら理論を学んでちゃんと頭を使うしかないんですよね。ちゃんと頭を使っていきましょう。
反省
挑戦に伴って犠牲になったものを書いていきます。
これは次回作への反省点かなと思ってます。
体調管理
自分はこういうところで無理するタイプではない、と自分のことを思っていたのですが、どうやら無理をしていたようでした。
制作中はなんとか体がもったんですが、Mixに渡した後あたりで2日有給使わざるをえない体調になりました。まだ有給少ないのに......
睡眠や食事など、基礎的なところは気を付けていたつもりだったのですが普通に体調崩しました。ちょうどボカコレって季節の変わり目にあるのもよくないと思います。
皆さんは気を付けてくださいね。健康第一。
スケジュール
僕はこういうところでしくるタイプではないと思っていたのですが(ry
今回は動画師さんが手を動かし始められる状態になった時点で3週間とかしかありませんでした。はっきり言って無謀なことしたと思います。
自分は満足いくレベルまでもっていきたいなら最低一か月はほしいのかなという認識です。動画師によるかもしれませんが。
作り始めたのは8月の中旬くらい(会社の夏季休暇)で、そこから9月末までフルに空いてる土日は使った感じです。
ようやくイメージ渡せるようになったのが9月の中旬だったという話ですね。まあ腕が確かだったのでモノは完成したんですが。
久々にスケジュールをミスりました。やっぱ企画やってないとこういう腕は衰えますね。謙虚に生きていこうと思います。
体調管理は影響範囲が自分だけなんですが、スケジュールはかかわる人全体に響くのもより良くないポイントですね。
まとめ
以上、べるからの営業活動でした!!
興味や感想ありましたらいつでも声かけてください。創作的な話でもエンジニア的な話でも。こちらからは絵師が足りてません。動画師も。
明日はうでメガネくんの記事です。💪👓