velengel++

徒然なるままに.

Drastic Calendar 8

第八章:「みす」カレンダー

コンセプトやテーマといった、人によって解像度の異なる言葉が僕は大嫌いだ。それは容易に肥大化するし縮小化する、適切な意思疎通には、適切な解像度を持つ一意的な言葉のやりとりが不可欠なのだ。それなしに適切な解像度のテーマ、コンセプトは出てこない。もちろん、制作物や研究自体には可能性の広がりがあった方が面白いことは否定しないが。

要はここの認識を合わせるのはとても骨が折れる作業なので、自分の信念とトーク力だけではどうにもできない部分が出てくるということだ。ある程度の妥協は必要だが、それでも貫きたい部分を戦わせる、それに値する「想い」を企画に対して持った人とじゃないとそもそも会議が成立しないのだ。
ただ流されたり、黙ったり、自分の意見だけ言ってろくな理由も付け足さなかったり、そういう人が出てきやすい部分である。もちろん、それをまとめるのが僕の仕事であり、ここにこだわることなしにいいものは生まれないのだが。ここに喜びより大きなストレスを感じてるうちはまだまだ僕も半人前だと思う。
さて、本題のコンセプト(テーマ)である。
言霊、という単語がある通り、言葉や名前には魂が宿るとされている。この企画の名前は「みす」カレンダー、すなわち、MISWというサークルをテーマにおいた企画である。みすを象徴する存在として代表されるのが、前章でも登場したみすちゃんである。みすちゃんは「概念」であり「象徴」なのだ。というわけでおまけページの一つである裏表紙はみすちゃん集合絵にすることに決まった。これは、描きたい各々がそれぞれのみすちゃんを描いて、それを集めたものである。管理者、いわゆるまとめ役は藤汐にやってもらった。アンケートからの各月の担当者決めもやってくれたり、とても熱心に働く後輩である。えらい。
ではよくある原案と完成版を並べるやつをやろうと思う。

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原案。藤汐作のモック

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完成版。藤汐作。いい出来だね〜

言うことがないくらいよくできている。しっかりコンセプトを置いて作った作品は強い。コンセプトやテーマに言葉がぶれているのは僕がその違いをよくわかっていないからである。
ちなみに残りの2Pは担当者のクレジットページにすることにした。多少内輪なコメントも見られるが、描いた絵について一言コメントするくらいならたいした負担にならないと考え、まとめ役をえんしんに丸投げしたらうまくやってくれた。 ちなみにまだ見ていない人は↓からダウンロードできるので是非見て欲しい。

event.misw.jp