2019年の書評
べるべる。
いやー、2019年も終わりですね、まとめっぽいことをしようと思います。
今年読んだ本を書き留めておこう、的な試みです。こういう時amazonのリンクを貼ってある記事を見るのあまり好きじゃないんですけど、まあ何を貼ればいいのかわからないので慣例にのっとることにします。
消極性デザイン宣言-消極的な人よ、声を上げよ。……いや、上げなくてよい。
消極性デザインってなんなんでしょうね。
まあ、一言で言うと足し算ではなく引き算の考え方で世の中を住みやすくするヒントのことですかね。後発端が消極的な人のモチベからってのが多いかな。
印象に残っているのの一つは「みんな」を相手にして考える例として、学会の懇親会で気になってる人と話せるかもしれないマッチングサービスですね。どうしてもああいう場って話しづらいですよね、めっちゃわかる。しかも名乗りを上げて「私はあの人と話したいです!」っていうのは尚更ハードルが高い。それを事前に匿名で投票しておいて、なんとなく引き合わせてくれる(引き合わせてくれない場合もある)のはいいですよね。まるで流れ星にお願いするみたいです。
まあこんな考え方もあるんだねーという例として、あと読んでてとても面白かったです。おすすめ。
触楽入門
これはもし興味を持ったとしてもkindle版では買わずに実際の本で買ってくださいね!本の表紙が面白いので。触り心地とか。
触覚をいろんな角度から捉えて、少し心理学とか、いろんなものを分野を軽くなめた感じの本です。ぎゅーすると気持ちが和らぐ、とかね。
大人のための遊べる絵本的な、こういうのがもっと増えればいいと思う。
「ついやってしまう」体験のつくりかた――人を動かす「直感・驚き・物語」のしくみ
とてもいい本です。この本自体が一つの体験になっている。
まあ、正のモチベ、負のモチベ、あらゆる気持ちの駆動のさせ方が、実際のゲームを例に面白く書いてある感じですね。とても勉強になりました。ドラクエとかマリオとか。
UX(User Experience)に特化した感じの本。おすすめ。
融けるデザイン ハード×ソフト×ネット時代の新たな設計論
一転こちらはUI(User Interface)の変遷の話。まだ読み途中だからかもしれないけど。
マウスの動きを変えたらどのように自分の感じ方が変わるのか、とか、iPhoneの魅力はあのサクサク感にあるのだ、とか。道具的透明性や自己帰属感を具体的にしっかり説明されたのは初めてかもしれない。
http://www.persistent.org/visualhaptics.html
後この辺の作品が普通に面白い。手触りをカーソルで表現するのは面白いなって思ったんですけどこんな前にやられてたんですね、すごい。
スペキュラティブデザイン
スペキュラティヴ・デザイン 問題解決から、問題提起へ。—未来を思索するためにデザインができること
- 作者:アンソニー・ダン,フィオーナ・レイビー
- 出版社/メーカー: ビー・エヌ・エヌ新社
- 発売日: 2015/11/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
読み終わってません!難しい。
いろんな人の考え方がぐわっと書いてある感じ。
情報環世界
人のおすすめでとりあえず買ってみた本。ライトに読めるいろんな人のオムニバスインタビュー形式。「ホンキで」という割にはそこまで深くは書かれていないけれど、トレンドになりそうな新しい概念に名前がつけられていたり(フィルターバブル)、〜するとか一つ一つの動詞の意味の違いを丹念に考えているのは面白かったですね。
観察の練習
追記:言わずと知れた有名な本。日常の風景から気づきを得る練習の訓練の本。おすすめなので一度読んでみるべき。
まとめ
備忘録。まとめるのは大事。来年はもっと本とか論文とか読まないとなあ。
自分の知識も見識も狭すぎるのを実感した一年。興味がなくても知ってれば引っかかることが増えるかもしれないのに、知らなければ何も進まない。