Drastic Calendar 12
第十二章:あとがき
カレンダーと同じく、12章で締めたいと思う。
自宅待機の期間が長かったので、みすカレンダーを通じて思ったことを取り止めもなく書き綴ってみた。最初は小説風にしてみたり、ある時は楽しく書いてみたり、思うがまま書いてみたり。
最後のカレンダーアフターからも2ヶ月以上が経ち、大学生活自体が収束しつつある。コロナはいまだ収束の兆しを見せない。
小さい子は、その日にあったことを親に報告することで記憶というものが形成されていくそうだ。あの企画を通して感じたこと、ポジティブなことも、ネガティブなことも、こうやって書き残していかないと曖昧な記憶となって消えていってしまうような気がした。実際消えかけていた。
でも、タイトルをつけて書き出してみれば、意外と当時の記憶が鮮明に蘇ってきた。いわばタグづけされた記憶が、僕の脳の中には眠っていたらしい。
これを書き起こしてなんの生産性があるかと言われれば、別にない。ただ書きたいから書くのだ。それでいいと思う。
この企画は、CG研の人にとっては、約一年前に描いた自分の絵が一ヶ月いろんな人の部屋に飾られるという、比較的拷問チックな企画でもある。普通に真面目に創作をやっている人は、一年前に作ったものを見ると改善点がめっちゃ思い浮かぶらしい。まあ、それでも、このカレンダーにはいい思い出もたくさん詰まっている。
今はmomokとごぼぬんが作った4月のカレンダーが飾られていて、もうちょっとすれば5月のカレンダーになる。しおちゃんとサカモトの力作だ。
引退前最後の年に、最高の仲間と作ったDrastic Calendarが、今日も僕の部屋に飾られている。各月の絵を見るたびに、それを描いた人や企画を進めていた頃を思い出す。 そして、こう思う。
「そうそう、こういうカレンダーが、欲しかったんだよな!!」